7話目中心の解説

*殴り書きしたため説明は雑です。
全てを語っている訳ではないのでご了承を。
随時更新



メタフィクション。言葉の意味を正確に理解しているならばメタフィクション。
全部読めばスッキリ!伏線完全回収!という初期案は棄てた。
プレイヤー=聞き手であることを念頭に置いて。

「anti teller」:語り手批判→呪い  
語り手ではない→聞き手の事、物語を完結させたのは聞き手。
「誰も知らない話」:語り手が皆死ぬ。唯一知っているのは聞き手及び新たな語り手だけ。
孤独-誰も知らない   『孤独より、嫌われても誰かに認知されている方が良い
「幸せの呪い」:結束みゆき(ゆいつか・幸)はこれに因んで。
いつから存在しているかは不明。
今作の語り手が登場人物や設定を改変したので、
呪いとしての効力はほぼなくなった。
登場人物に学生が多く出てきたのは自分と合わせたため。
*結束が呪いを実行したのは?→先生を追いかけたかった。語り手に対する恨みの念。
+強く生きてほしいという先生の思いを継いだ。
自分のせいで死にたくはないだろう、 嫌悪の気持ちを強めたらなおさらだ。
本当の呪いは、呪い遂行を目の当たりにした衝撃、罪悪感という名の呪縛。
でもちゃんと生きていけるなら幸せだよね?(少し強引) 複雑な気持ち。
「幸せ」:ハッピーエンドに該当するものは一つもない。
制作当初はいくらかありましたが、バッドが多数だったので統一。
あとは語り手の締めの語りに繋げるため。
語り手(堂本)は兄の事を嫌っていました。結束とはお互いに嫌悪しています。
嫌悪と幸せを願う気持ちとが混ざり合った、それが今作。

「ゆめすくい」が通常エンドの収束話であるためそれまでの話を彷彿とさせる要素がある (電車、雨など)。
この話に出てきたあの店の店員は「非狼少女」、
「永眠」にも登場している(猟師/夢に現れた男・占い師/皆原の兄)。
彼は猟師と占い師の存在を乗っ取っていた。
また、あの店には矢上(罪採り屋)と古宮(永眠)が訪れている(本当はあり得ないけど)。台詞とキャラグラから推測可能

前作と同様、今作も「夢」が主軸にある。夢オチはもはや基本。
夢占いのサイトとかを見てみるのはおすすめ。
→「ヒドランジア」:傘(現実から目を背け心にバリア) 雷雨(傍にいた人が突然いなくなる)など
「夢使」:6話すべてに登場(黒づくめ・猟師・罪採り屋・占い師・雨の精霊・ヘデン&ウィル・店員)

前作「イキシテル」と繋がっている話があるので未プレイの方はお暇な時にでも。

キャラ名の読みについて
「罪採り屋」:矢上息吹(やかみいぶき) 次原(つぐはら)先生
「永眠」:古宮星夜(ふるみやせいや) 皆原和花(かいばらのどか)
「ヒドランジア」:鷲尾清道(わしおきよみち)
「ゆめすくい」:萩乃桐孝(はぎのきりたか)

主人公たちは皆"普通"に生きていたいと思っている人間。
でも心のどこかで普通の現実から背いていたいとも思っている。

各話解説と制作小話

希望があったので各話解説や裏話を。こちらも随時更新

夢葬駅
少年はAさんの幼馴染。
Aさんが少年を見ても気づかなかったのは記憶が薄れていたせい。
終始"Aさん"だったのは、彼女がどこにでもいる平凡な女の子であるから。
それと共に「自分の名前がわからない」から。
Aさんと少年の過去については語りません。
今話は導入話でチュートリアル的存在であるため一番まとまりがあると思う。
最初に作った話でかつ一番改変が少ない。

非狼少女
トウカはカナタのことを「悪くない」と発言した。
→それは"嘘"であるため、カナタは"悪人"ではなくなった。
カナタは嘘が真の力について以前から情報を得ていたが、
トウカの力を目の当たりにして確信を得た。
アカネがカナタを"悪人"だと認識したのはそれより前の事。
文章をじっくり読めばわかると思うけど初見じゃ「?」になるかも。
荒れた村から脱出する途中で猟師宅(少し扉の開いた家)に入ることが可。
Trueの最後はトウカとアカネのやり取りがありますが、トウカが"悪人"になったので…。
今話は初期案では高校が舞台でした。

「善悪」がテーマ

罪採り屋
恐らくこの話が一番「?」だと思われる。
今話における罪採り屋の身体は矢上の「先生」。
矢上は少し異常なくらい先生を好いていた。
罪採り屋の中の人物は「先生」と関わりがあったため、
自分の存在について考えながら違和感のある行動をとる。
(矢上が「随分知った風な口を利くね」と言った後
何となくはぐらかすような態度が見える)
BGMは記憶が正しければ全てクラシックです。控えめに言って最の高。
Anotherの最後が謎すぎるという方は前作をプレイしてみてください。
以下前作のネタバレ含む(要反転)→
イキシテルのa,bエンドに出てくる「謎の少女」は矢上である。
聴覚障害のあるバイオリニストということで完全に一致。
時系列的には今作「罪採り屋」Trueエンドが先。
矢上は夢使として人を救済をする役割を担うことになり、
怜太の夢の中に現れた。過ちがどうたらこうたらっていう台詞など、
今作の船の上のシーンと共通している点がある。

あとフォーレのシシリエンヌ(BGM)もね。
矢上の前に現れた船の少年は一体誰の姿なのかということは言わずとも。
Anotherの最後に出てきた青年は怜太です。

これはわかりやすいと思うけど、森鴎外の「高瀬舟」のオマージュがあります。

以下三つは「生きる」がテーマ
永眠
ストーリーの解説はあんまり書くことない。
駄菓子屋の自販機に「狼憑き」云々の落書きがあります。
皆原は狼憑きとして一時期扱われて、古宮も同様に(占い師の「危ないかも」発言)。
Trueでは狼(憑き)が狐神によって動かされ…。
2人は夢の中に閉じ込められ(=タイトル)。
探索パートが雑なのであまり気に入っていない。
メニューのキャラ絵がこれだけ古い。サムネは一番気に入ってます。
作者が実際に見た夢の内容を取り入れました。
陽キャ側だった古宮の性格もかなり変わりました。
元々不眠症と夢遊病という二つを組み込んで作っていましたが
今公開してるやつは全くその設定を活かせていません。
今話の主題って何…?って感じ。

ヒドランジア
タイトルが何度も変わり、ストーリーも中々定まらんかった。
そんなこんなで一番不出来。読み返すのがちょっと恥ずかしい部分がある。
Trueの終わり方だけは気に入ってる。
ヒドランジアは紫。紫色と紫陽花。そして雨…
青色は鷲尾、赤色は鷹栖で、一緒になると紫色。青は雨、赤は血。
今話を一言でまとめると、主人公が現実逃避するだけのお話です。
冒頭と結末が同じになる。作中でそのことがネタばらしされる(絵本)。
一応オマージュしたのは夢野久作「ドグラ・マグラ」 雰囲気は全然ちゃうけどね、、、

ゆめすくい
公開直前でタイトルを変えたから今でも間違えそうになる。
どちらのエンドでも最後語り手が投げやりになるのは
制作者が投げやりになったから。…冗談じゃなくて。
要するに最後までちゃんとした結末が思いつかなかった。
一応、Trueでは主人公が精神科に入院します。
Anotherでは罪の種が暴走して病が発症します。
両方似たようなものだけど。
しかし今話に限り死者が出ません。なんてハッピー!
二人が出会ったある一人の人間との話。少年とは言っていない。
文川という人物は図書館イベ後に入手する情報で出ていますのでそちらを。
今話は文川が、ヘデン・ウィルに萩乃を救うよう依頼した後の話。
ちなみに気づいた方がいるかもしれませんが、
ヘデン=弟が自殺したという女性、ウィル=いじめっ子にやり返したという男
として現実世界で萩乃と接触しています。
お話中、「暗い」「闇」という言葉が何度も出てきます。
それから、死を暗示するようなものも(カラス、火事、桜…)。
オマージュ元:芥川龍之介「歯車」

優しい戦争
タイトル決めてから作るもんじゃねーなと最も思った。
短いから不良消化なところはある。
上6話はこれを読んでもらうための前座だと言ってもいい。
今話に関しては上の方の解説を読んでいただければ。
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